ロープワーク

結びやすく、ほどけにくく、ほどきやすい結び目が良い結び目。用途に応じたロープ素材の選択も大事。

1. ロープの素材

用途 主な素材 特徴
テントロープ ポリエステル 強度有り。伸縮性無し。紫外線に強い。濡れても硬くならない。カジュアルなアウトドアに最適。
登山、パラコード ナイロン ⼀般の合成繊維の中で最も強度が有り、摩擦にも非常に強いので、信頼性が必要な用途に最適。ただし、紫外線に弱い製品がある。伸縮性有り。濡れると硬くなる。
荷作りロープ ポリプロピレン(PP) 安価で軽量・強度に優れる。紫外線に弱いが、着色することで克服した製品有り。水に濡れても硬くならない。
園芸 ポリエチレン(PE) 軽量・強度に優れ、衝撃にも強い。水に強い。硬くて滑り易い。
園芸 熱や摩擦、紫外線に強く、静電気を抑える。伸度が少なく吸水性あり。
一般 綿 熱や摩擦、紫外線に強く、静電気を抑える。

2. 使いこなしたい6つの結び目

2.1 本結び(固結び)

よく使われる結び方だが、ほどき方を知らない人も多いように思う。 サッとほどくとカッコイイ。縦結びにならないように気をつけよう。

2.2 二重8の字結び

輪を作る結び方で信頼性が高い。ほどきやすいと言われているが、あまりほどきやすくはない。

2.3 かます結び

古紙をまとめる時に便利な結び方。 ギューっと締め上げることができる。 ほどきやすくするには、ロープの先にループを作る。

2.4 輸送結び

トラックの荷台に荷物を縛り付ける時に使う結び方。 滑車の原理で強く締めることができる。

2.5 イアン・セキュア・ノット(蝶結び改)

ほどけにくい靴紐の結び方。

2.6 二重テグス結び

ロープを繋ぐ時に使う。 本結びは強度が半分になってしまうし、2本のロープの太さが異なるとほどけやすいが、(二重)テグス結びは強度が落ちず、太さが異なってもほどけにくい。 なお、簡単なほどき方はないらしい。ほどけやすくなっても構わないからほどきやすくするなら、(一重)テグス結びを使う。テグス結びもほどき難いけれど。

3. 巻き取り方

3.1 8の字巻

電源コードなどがねじれない巻き方。

A. 番外

  • 自在結び
    ロープの長さを自在に調節できる結び目だが、緩みやすいので自在金具を使うのが吉。
  • もやい結び
    かつて King of the Knots と呼ばれるほど重要な結び方だったが、ほどけて危険なので、安全第一のレスキューや登山では使用禁止になったらしい。今は、二重8の字結び。